大学事典 「シャリフ工科大学」の解説
シャリフ工科大学[イラン]
シャリフこうかだいがく
首都テヘランにあるイランで最大規模の国立工科系大学の一つ。大学の位置するテヘラン都市圏は1300万人以上の人口(2014年)が集中し,政治,文化,経済,商業の中心。シャリフ工科大学の前身は1966年,国王の称号に由来するアーリヤーメフル工科大学(イラン)。当初は電気,冶金,機械,化学の4学科に教員数54人を擁し,国家試験で選抜された学生412人が学んだ。1979年のイラン革命によりパフラヴィー朝が倒れて政治体制が移行したことに伴い,1980年,シャリフ工科大学へと名称変更した。2015年時点で航空,化学・石油,化学,土木,コンピュータ,電気,エネルギー,生産,経営・経済,機械,物理の各学科,各種の研究センターを擁している。約1万2000人の学生が学び,常勤教員は約300人,パートタイム教員は約430人。学士課程への入学者は国家入学試験の上位5%以上に限られるなど厳しく選抜される。2015年のタイムズ誌のアジア大学ランキングでは43位。
著者: 和氣太司
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報