シャロレー(読み)しゃろれー(その他表記)Charolais

日本大百科全書(ニッポニカ) 「シャロレー」の意味・わかりやすい解説

シャロレー
しゃろれー
Charolais

哺乳(ほにゅう)綱偶蹄(ぐうてい)目ウシ科の動物。家畜ウシの肉用品種で、フランス中部の高地であるシャロレー地方の原産。ローマ人がもたらした役用牛を改良したもので、その成立は古い歴史をもつ。1887年から登録が開始されている。毛色は乳白単色を呈し、有角。体格は大形で四肢は長く、体積は豊かである。体重は雌700キログラム、雄1200キログラム、体高は雌1.38メートル、雄1.5メートル。早熟早肥で筋肉発達がよく、1日増体量1.3キログラム、脂肪分が少なく赤肉が多い。難産率がやや高いといわれる。各国で赤肉生産を目的とした改良が行われ、その交雑用品種として利用されている。日本には1963年(昭和38)から輸入され、1965年以降北海道へ導入され飼育されている。

[西田恂子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のシャロレーの言及

【ウシ(牛)】より

…無角の品種もつくられている。(4)シャロレー種Charolais(イラスト)フランス原産。白色,大型のウシ。…

※「シャロレー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む