シャンリン山脈(読み)シャンリンさんみゃく(その他表記)Shan ling

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シャンリン山脈」の意味・わかりやすい解説

シャンリン(杉嶺)山脈
シャンリンさんみゃく
Shan ling

中国南東部,フーチエン (福建) 省とチヤンシー (江西) 省との省境付近にある北東から南西方向の山脈ウーイーシャン (武夷山) 山脈の北部にあたるが,地勢は最もけわしく,標高 1000~1500mで,最高峰のホワンカン (黄崗) 山 (2158m) もここにある。花崗岩と流紋岩から成る。スギ類の繁茂することが山名の由来で,ターシャンリン (大杉嶺) 山脈とも呼ばれる。用材,竹材のほか茶,シイタケたけのこ,漢方薬材が豊富。特に南麓のウーイーシャン市で栽培されるウーイーイエン (武夷岩) 茶が名高い。石炭砂金水銀,石墨,石膏など鉱物資源も多い。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android