普及版 字通 の解説
17画
[字訓] いなご・ずいむし
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(冬)(とう)。は(終)の初文で、終(しゆう)の声がある。〔説文〕十三下に「蝗(いなご)なり」、虫部十三上に「蝗(くわう)はなり」とあって、互訓。重文として衆声の字を録する。陸の〔毛詩草木鳥獣虫魚〕に、旱害のとき、魚子がみな蝗となって群飛するという俗信をしるしている。その大群が海上から飛来することがあるからであろう。〔詩、周南、斯〕は、子孫の衆多なることを祝う祝頌の詩である。
[訓義]
1. いなご、ずいむし。
2. きりぎりす。
[古辞書の訓]
〔和名抄〕 一名舂黍。語抄に云ふ、舂黍は伊岐古万侶(いねつきこまろ)と讀む 〔字鏡集〕 カタチ・イナコマロ
[熟語]
蝗▶・斯▶・螟▶
[下接語]
草・土・阜
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報