改訂新版 世界大百科事典 「シュテラー」の意味・わかりやすい解説
シュテラー
Georg Wilhelm Steller
生没年:1709-46
ドイツの博物学者。フランコニア王国(ドイツ,マイン川地方の公爵領)に生まれた。25歳の時にペテルブルグに移り,1737年に科学アカデミーの助手となった。その後,ロシア皇帝ピョートル1世の勅命により組織された第2回カムチャツカ探検隊の一員としてカムチャツカ半島の調査に赴き,そこで出会ったV.ベーリングとともに,41-42年,今日のアレウト列島からアラスカ沿岸地域を探検した。42-43年には再度カムチャツカで原住民,動植物などの調査を行い,ペテルブルグへの帰途,チュメニで病死した。主著に《ベーリング海の海獣調査》(1753),《カムチャツカ地誌》(1774),《ベーリング島誌》(1781),《カムチャツカからアメリカへの航海記》(1793)がある。
執筆者:荻原 真子
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報