アレウト列島(読み)アレウトれっとう(その他表記)Aleut Islands

改訂新版 世界大百科事典 「アレウト列島」の意味・わかりやすい解説

アレウト[列島]
Aleut Islands

アメリカ合衆国アラスカ州南西部の列島。アリューシャン列島とも呼ばれる。アラスカ半島先端からベーリング海と太平洋との境界を構成しながら,約2000kmにわたって弧状に延びる。東からフォックス,フォー・マウンテンズ,アンドレアノフ,ラット,ニア諸島の順に並ぶ。火山性の島々大部分活火山もあり,樹木はなく,強風濃霧に見舞われる。1741年にロシア人によって発見されキャサリン列島と呼ばれたが,1867年のアラスカ購入に伴いアメリカ合衆国領となった。ロシア人毛皮猟師,商人流入により,動物群および2万5000を数えた原住民アレウト族の人口は急減した。漁業狩猟などが中心産業である。第2次大戦中の日米の激戦地アッツ島キスカ島が列島西部にある。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android