日本大百科全書(ニッポニカ) 「シュムマクス」の意味・わかりやすい解説 シュムマクスしゅむまくすQuintus Aurelius Symmachus(340ころ―402ころ) 古代ローマの政治家、弁論家。ローマの名門に生まれ、属州アフリカ総督、ローマ市長、執政官(コンスル)を歴任。ローマ帝国キリスト教化の流れに抗して、異教的ローマ精神の復興に努め、勝利の女神(ビクトリア)像の元老院への再設置を建議し(アンブロシウスの反対で成功せず)、ウェルギリウス、リウィウスなどローマ古典文学の出版に力を注いだ。[土岐正策] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例