日本大百科全書(ニッポニカ) 「シュランメル音楽」の意味・わかりやすい解説 シュランメル音楽しゅらんめるおんがくSchrammelmusik ドイツ語 ウィーンの街の音楽。カフェーや酒造集落のホイリゲ(新酒を飲ませる店)で流しの楽団がウィーンの古謡、民謡、辻馬車(つじばしゃ)の歌などを歌い演奏する。古くは二つのバイオリン、ギター、G管のクラリネットを用いたが、今日ではクラリネットにかわってアコーディオンを用いるのが普通である。1840年ごろヨハン・シュランメルJohann Schrammel(1850―93)、ヨーゼフ・シュランメルJosef S.(1852―95)の兄弟の演奏、作曲によって有名になり、以来ウィーンの伝統音楽として愛されている。[寺崎裕則] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例