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辻馬車 ツジバシャ

世界大百科事典 第2版の解説

つじばしゃ【辻馬車 fiacre[フランス]】

ヨーロッパ近代初期の都市交通機関の一つで,定められた場所で客を待ち,客に指示されたところまで走行し運賃をとる二輪馬車のこと。現在のタクシーの前身である。辻馬車は貸馬車から派生したもので,辻馬車を指すフィアークルという言葉は,パリで1640年ころに貸馬車業を始めたニコラ・ソバージュなる人物が住み,その営業を行った,サンタントアーヌ街のサン・フィアークルの館に由来している。本来,貸馬車は半日とか1日,あるいは1週間とか1ヵ月と長期にわたり馬車を貸し出す商売であったが,街路の特定の場所に二輪馬車を用意して客を待ち,市内の指示されたところまでおもむく貸馬車を,後々までとくにフィアークルと呼び,それが辻馬車として特殊化したのである。

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大辞林 第三版の解説

つじばしゃ【辻馬車】

道端で客待ちをする馬車。ヨーロッパで中世から近世にかけて行われ、日本には明治になって導入された。

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世界大百科事典内の辻馬車の言及

【馬車】より

…パスカルもアケhaquetといわれる二輪馬車を考案しているが,とくに6人乗りの乗合馬車を考案したことで知られる。ルイ14世のときには,N.ソバージュの考案による時間ぎめの辻馬車がパリに現れ,フィアクルと呼ばれた。ロンドンでも,1625年に辻馬車が現れている。…

※「辻馬車」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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