ショウ・うっとりする・おどろく

普及版 字通 の解説


11画

(異体字)
15画

[字音] ショウ(シャウ)
[字訓] うっとりする・おどろく

[字形] 形声
声符は(尚)(しよう)。〔荘子、則陽〕「客出づるに、君然として(うしな)ふことるが(ごと)し」とは、自失の状をいう。(尚)は窓明りのところで神を祀り、その神気の彷彿(ほうふつ)とし上にあらわれる意。その彷彿たる状況をといい、とは、神気にふれて忘我の状態にあることをいう。(悦)・(脱)の字の従う兌も、兄()の上に神気の彷彿たるを示すもので、また忘我の状態にあることをいう。

[訓義]
1. うっとりする、我を忘れる。
2. おどろく、おどろくさま、ぼんやりするさま、がっかりするさま。

[古辞書の訓]
名義抄 クルフ・ウラム 〔字鏡〕 クルフ・イタム・ウラム

[語系]
は〔説文〕〔玉〕にみえず、〔荘子〕〔楚辞〕に用例のある字。字はまたに作り、敞(しよう)声に従う。thjiang、zjiangは声近く、祀所に神気のあらわれるものは、これを迎える心情という。

[熟語]

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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