普及版 字通 「ショウ・はやい」の読み・字形・画数・意味
8画
[字訓] はやい
[説文解字]
[字形] 象形
髪を結(ゆ)いあげた婦人が、中の祭事に奔走する形。敏捷の捷の初文。(敏)も、婦人が髪飾りをつけて、祭事に奔走する形。家の祭事には、婦人が奔走した。〔説文〕二上に「疾(すみ)やかなり」とあり、わが国の「わしる」という語にあたる。妻の上部はと同じ。妻は儀礼のときの盛飾の姿。はその下部を足の形にして、奔走の意をあらわす。〔説文〕は字を止部に属し、止と(又)(ゆう)とに従って(てつ)声とするが、声も異なり、は髪を結んだ形である。
[訓義]
1. はやい、すみやか。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 トシ・スミヤカ
[声系]
〔説文〕に声として・・・捷・など十字を収める。の声義を承けるものが多い。
[語系]
・・捷dzhiapは同声。tziapは(しようよ)で、女官の名に用い、宮中に仕えるもの。みな敏捷の意を含む語である。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報