シングヴェトリル国立公園(読み)シングヴェトリルこくりつこうえん

世界遺産詳解 の解説

シングヴェトリルこくりつこうえん【シングヴェトリル国立公園】

2004年に登録された世界遺産(文化遺産)で、アイスランド南西部のレイキャビク北東に位置し、1930年には国立公園に指定された。930年にノルウェーからの移住者によって「アルシング」といわれる民主的な野外集会が開催され、現在の国会議事堂ができる1798年まで続いた。この間、アイスランドの憲法が制定され、中世の身分制議会ではない議会制民主主義が確立した。かつてアルシングが開催された場所には、現在、国旗が掲揚されている。また、シングヴェトリル付近は大西洋中央海嶺の地上露出部分で、ユーラシアプレートが東に、北米プレートが西に広がっている。そのため、アイスランドの各地とアフリカ大陸でしか見られない大地裂け目、「ギャウ」の独特な岩肌を見られることでも有名なことなどから、世界遺産に登録された。◇英名はÞingvellir National Park

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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