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大西洋中央海嶺 たいせいようちゅうおうかいれいMid-Atlantic Ridge

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

大西洋中央海嶺
たいせいようちゅうおうかいれい
Mid-Atlantic Ridge

大西洋の中央部を南北にS字状に走る顕著な海嶺。地球上で最大の山脈である中央海嶺の,大西洋に位置する部分を呼ぶ。北はアイスランドを経て北極中央海嶺,南は大西洋-インド洋海膨に連なる。頂部には,中央地溝と呼ばれる深い裂け目が走り,浅発地震がここに集中して起っている。海嶺の走向にほぼ直交する多数の断裂帯で区切られる。アイスランド,アゾレス諸島アセンション島トリスタンダクーニャ諸島などは,この海嶺の火山,地震活動によって形成されたとみられる。プレートテクトニクス説では大西洋海底地殻の湧出し口であると考えられている。

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デジタル大辞泉の解説

たいせいよう‐ちゅうおうかいれい〔タイセイヤウチユウアウカイレイ〕【大西洋中央海嶺】

大西洋のほぼ中央に南北に連なる海嶺。大まかにS字型をしており、北極海からアイスランドアゾレス諸島を通って、アフリカ南端沖より南西インド洋へ延びる。中心部の海底の高まりにはリフトとよばれる中軸谷があり、海底火山や地震活動が見られる。この海嶺の発見により、海嶺から新しい海底が生まれて両側に広がるという海洋底拡大説が提唱され、プレートテクトニクスへと発展した。

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岩石学辞典の解説

大西洋中央海嶺

大西洋のほぼ中央を南北に走る海嶺.地殻構造としてはモホ面が深く,玄武岩層とマントルの中間の速度の中間層が見られる[地学団体研究会 : 1996].

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世界大百科事典 第2版の解説

たいせいようちゅうおうかいれい【大西洋中央海嶺 Mid‐Atlantic Ridge】

大西洋の中央部をほぼ南北に走る全長約1万kmの代表的な中央海嶺。北はチャーリー・ギブズCharlie‐Gibbs断裂帯によってレイキャネス海嶺と境されており,南は南緯55゜のブーベ島付近で多数の小さな断裂帯で切られながら東西方向に曲がって南西インド洋海嶺に続いている。山頂部は起伏の多いけわしい地形をもち,突出部はアゾレス諸島(北大西洋),アセンション島(南大西洋),セント・ポール・ロック(赤道付近)のように海面上に出ている所もあるが,ふつうは水深2000mほどである。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

大西洋中央海嶺
たいせいようちゅうおうかいれい

大西洋の中央を走る海嶺。赤道付近で断裂帯により大きく東西方向にずれ、全体としてS字形になっている。北部はアイスランドを経て北極海に延びる。南部は二つに分かれて、東側は南西インド洋、西側は太平洋、南極海の海嶺に連なっている。中心部には顕著な中軸谷がみられ、海底火山や地震活動がある。[勝又 護]

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世界大百科事典内の大西洋中央海嶺の言及

【海底地形】より

…中央海嶺の山頂にはしばしば中軸谷という地溝状凹地が存在する。大西洋中央海嶺のようにプレートの分離速度が遅い中央海嶺は,地形が急峻で中軸谷を有する。分離速度の速い東太平洋海膨などでは,地形はゆるく膨らんだ形を呈し,中軸谷もない(図1)。…

【大西洋】より

…南極海は大西洋,インド洋,太平洋の一部であるが,この海域の気象,海流,生物分布などについては〈南極海〉の項を参照。
[海底地形,地質構造,地史]
 大西洋底を最も特徴づけるのは,そのほぼ中央を南北に走る大西洋中央海嶺である。ドイツのメテオール号の航海(1925‐27)によってその地形・地質学的特徴が明らかにされて以来,北はアイスランドを経て北極海まで,南はアフリカ南方を通ってインド洋に続くことがわかった。…

※「大西洋中央海嶺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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