ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シンセサイザ」の意味・わかりやすい解説 シンセサイザ(electronic sound) synthesizer エレクトロニクスで制御,合成した電子音響で音楽をつくってゆくミュージック・シンセサイザのこと。もともとは合成装置の意味。 1959年頃アメリカのコロンビア大学で音声合成学を研究していたハリー・オルソンの発明したシステムを,1965年にアメリカのロバート・モーグが鍵盤を組み合わせた楽器として完成,それがモーグ・シンセサイザと呼ばれた。作曲家のコントロールのもとにキーボードから発生する電気信号を,電圧によって音程,音色,音量など自由に変えることができ,さらにトレモロやビブラートのように音を震わせる加工もできる。マイクロコンピュータと連結して合成音を記憶させ,それをプログラムに応じて取り出すなどの高度な技術によって作曲することもできる。電子音楽,ミュジック・コンクレートの前衛音楽をはじめ,ロックやポピュラーにも使われている。日本の冨田勲が 1974年に RCAから発売したクロード・ドビュッシーの『月の光』のシンセサイザ化の成功が世界的に注目された。近年のシンセサイザはアナログ方式をデジタル方式に改め,非常にコンパクトで低価格なものになった。また,キーボードだけでなく,ギター形態のギターシンセサイザやドラムス形態のシモンズ,リンドラムなども登場している。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by