シヴァ派(その他表記)Śaiva[サンスクリット],Shaivism[英]

山川 世界史小辞典 改訂新版 「シヴァ派」の解説

シヴァ派(シヴァは)
Śaiva[サンスクリット],Shaivism[英]

ヒンドゥー教宗派シヴァを最高神とする。仏典に,身体に灰を塗ったり,人間のどくろを首にかける人々の集団の記述がある。主として聖典シヴァ派とパーシュパタ派に分かれる。前者は,南インドのシャイヴァシッダーンタ派とカシュミール・シヴァ派を含む。ともに教義儀礼を説くアーガマと呼ぶ聖典群を共有する。各個人は家畜(パシュ)で,迷いの網につながれており,唯一実在の主(パティ)シヴァの恩寵で彼の力(シャクティ)が降下し解脱(げだつ)するとされた。その記述は憑依(ひょうい)を思わせる。パーシュパタ派は開祖ラクリーシャの『パーシュパタスートラ』を聖典とし,奇行などの修行をした。12世紀南インドで社会・宗教改革をめざしたリンガーヤット派もシヴァ派に属する。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

関連語 解脱

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む