改訂新版 世界大百科事典 「シーウェルツ」の意味・わかりやすい解説 シーウェルツSigfrid Siwertz生没年:1882-1970 スウェーデンの作家。ストックホルムに生まれる。軽妙な文体の健筆家として知られ,初期の代表作に冒険小説《メーラル湖の海賊》(1911)がある。第1次大戦後の代表作《セーラムブ家の人々》(1920)では,戦時中の闇商売をめぐる五人兄弟の非社会的な行動,エゴイズムを摘出してみせたが,それは現社会の矛盾の解決を迫るというものではない。戯曲には《私は泥棒だった》(1931)などがある。執筆者:田中 三千夫 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by