ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説 シーサンパンナ(西双版納)タイ族〔自治州〕シーサンパンナタイぞくXishuangbanna Daizu 中国西南地方,ユンナン (雲南) 省南端,ミャンマー,ラオス両国と国境を接する自治州。3県から成り,行政中心地はチンホン (景洪) 県のユンチンホン (允景洪) である。 1953年自治州となった。ホントワン (横断) 山脈の南に続く標高 1600m前後の高原地域にあり,比高 100m前後で丘陵と盆地が入り交る。メコン川の上流ランツァン (瀾滄) 江が流れる。古くはタイ系の侯国が連合してシップソーンパンナー王国を形成していたが,元代に中国の一部となった。亜熱帯性の気候で,盆地を中心にイネ,サイザルアサ,サトウキビ,バナナ,パイナップル,コーヒー,ココヤシが栽培される。プーアル (普 洱) 茶を特産。ゾウ,サイ,テナガザル,クジャクなどが生息。地下資源は鉄と岩塩がある。農業機械,製茶,製糖,製塩,製紙などの工場が立地。マラリアに悩まされていたが,ほぼ根絶された。人口 79万 6352 (1990) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by