シーヤン県(読み)シーヤン(英語表記)Xiyang

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シーヤン県」の意味・わかりやすい解説

シーヤン(昔陽)〔県〕
シーヤン
Xiyang

中国華北地方,シャンシー (山西) 省東部,チンチョン (晋中) 地区の県。 20の人民公社から成る。ホワントー (黄土) 高原の東端,タイハン (太行) 山脈の西斜面にある。トウモロコシアワコムギコーリャンなどを栽培する農業地域。 1963年,県下ターチャイ (大寨) 生産大隊が農業建設の模範とされて以来,農地の改造に力を入れ,食糧生産を増大させた。ブタ,ヒツジなどの飼養頭数も増加。地下資源としては鉄,石炭,ボーキサイトが開発された。五小工業 (炭鉱製鉄,肥料,セメント,機械) が建設され,県営の紡織工場,食品工場も造られた。小型ダムの建設,農業機械の導入に力が注がれている。文化大革命中は,「シーヤン型の県」が農村の自力建設の目標とされたが,大革命の終焉後,多くの問題点があったとして批判されている。人口 24万 4738 (1990) 。

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