20世紀西洋人名事典 「ジェームスフランク」の解説
ジェームス フランク
James Franck
1882.8.26 - 1964.5.21
米国の物理学者。
元・ジョンズ・ホプキンズ大学教授,元・シカゴ大学教授。
ハンブルク(ドイツ)生まれ。
ベルリン大、ハイデンベルク大で化学を学ぶ。1916年ベルリン大教授、’20年ゲッティンゲン大実験物理学教授などを歴任。’35年ナチスによる迫害のため渡米。ジョンズ・ホプキンズ大物理学教授を経て、’38年シカゴ大物理化学教授となる。G.ヘルツと共に水銀蒸気を用いて原子の不連続エネルギー準位の存在を確かめる実験を行い’25年ノーベル物理学賞を受賞。第二次大戦中はシカゴ冶金研究所化学部門主任として原爆製造に参加。’45年軍部の無警告原爆投下方針に反対し、政府に意見書を提出。著書「Anregung von Quantensprüngen durch Stösse」(’26年)。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報