ジオディメータ(読み)じおでぃめーた(その他表記)geodimeter

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ジオディメータ」の意味・わかりやすい解説

ジオディメータ
じおでぃめーた
geodimeter

光を利用して2点間の距離を測定する測量装置一種。ジオディメータからは決まったいくつかの周波数で変調した光が発射される。その光は離れた場所に置いた反射鏡で反射されてふたたび装置に戻ってくる。発射光と反射光の位相差を測定することで反射鏡までの距離が求められるのである。この種の装置は一般に光波測距儀といわれ、いくつかの種類がある。そのうちスウェーデンのアガ社で開発、製作したものがジオディメータであったが、その後アメリカのトリンブル・ナビゲーション社が扱うようになった。短距離用、中距離用など各種のタイプがあり、なかでもジオディメータ8型はレーザー光を使用し、測定精度5ミリメートルで60キロメートルに及ぶ距離測定が可能な機種で、大規模な精密測量に広く使われている。

長沢 工]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジオディメータ」の意味・わかりやすい解説

ジオディメータ
geodimeter

光を用いて距離を測定する器械。発信装置から光波 (投影光) を送り,目標地点に置いたプリズム反射鏡で反射されてきた光波 (反射光) を受けて,投影光と反射光の位相のずれを測定し,2地点間の距離を読取る。装置は,光源,光波変調用のカーセル,反射光を電気的信号に変える光電池,距離を計算する遅延回路などから成る。

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