日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 ジャイネーンドル・クマールじゃいねーんどるくまーるJainendr Kumār(1905―1988) インドのヒンディー語の小説家。プレームチャンド以後の代表的小説家。ウッタル・プラデシュ州に生まれる。ベナレス・ヒンドゥー大学に在籍中、第一次非暴力不服従運動(1919~22)に参加。学業を放棄するが、挫折(ざせつ)し、ヒンディー文学における最初の心理小説とされる『スニーターという女』(1936)などで、従来扱われなかった個の内部世界を独得の文体で描いた。代表作に小説『辞表』(1937)がある。[田中敏雄] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例