挫折(読み)ザセツ

デジタル大辞泉 「挫折」の意味・読み・例文・類語

ざ‐せつ【挫折】

[名](スル)仕事計画などが、中途で失敗しだめになること。また、そのために意欲気力をなくすこと。「資金不足で事業が挫折する」「挫折感」
[類語]失敗駄目おじゃん台無しふい無駄空中分解くたびれもうけおしまいわやパンクぼつ余計余分蛇足だそく不必要不要不用無用無益あだいたずら徒労不毛無駄足無駄骨無駄骨折り骨折り損不経済二度手間無くもがなあらずもがな無にする無になる無に帰する水泡に帰する水の泡頓挫蹉跌立ち往生行き詰まる壁に突き当たる暗礁に乗り上げるけちがつく行き悩むお先真っ暗前途多難前途遼遠八方塞がり絶体絶命剣が峰九死危機一髪袋の鼠抜き差しならないのっぴきならないにっちもさっちも進退維谷これきわまる動きが取れない行き詰まる切羽詰まる難しい望み薄無理困難不可能駄目出来ない相談絶望的手詰まり膠着こうちゃく

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精選版 日本国語大辞典 「挫折」の意味・読み・例文・類語

ざ‐せつ【挫折】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 意気込んで行なっている仕事や計画などが途中でだめになること。また特に、そのために仕事をする気力を失うこと。頓挫(とんざ)
    1. [初出の実例]「不少挫折其志」(出典日本外史(1827)五)
    2. 「挫折(ザセツ)に遇ふごとに愈々奮ひ立って」(出典:日蓮上人(1894)〈幸田露伴〉一)
    3. [その他の文献]〔後漢書‐憑異伝〕
  3. 勢いをくじいて弱めること。
    1. [初出の実例]「露国『カラミヤ』、『セハストボール』の戦に、露軍を挫折せし以来」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉二)
  4. 骨などに無理な力が加わって痛めたり折れたりすること。
    1. [初出の実例]「肩骨の挫折は尚ほ若干日を費やさねば全治せまじとの医師の言葉である」(出典:良人の自白(1904‐06)〈木下尚江〉後)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「挫折」の意味・わかりやすい解説

挫折
ざせつ
Scheitern

ヤスパース哲学における基本的概念で,人間がもはやその悟性意志によって離脱することのできない限界状況,すなわち死,苦悩闘争および責任などに直面する際に出現する宿命的な経験をいう。この挫折の経験において,むしろ現存在は一層深く開明され,同時に包越者にいたる道が暗号として現れる (→暗号解読 ) 。

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普及版 字通 「挫折」の読み・字形・画数・意味

【挫折】ざせつ

失敗する。

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