日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 ジャコモ・ダ・レンティーニじゃこもだれんてぃーにGiacomo da Lentini(1210?―60?) イタリアの詩人。シチリア王国のパレルモの宮廷においてイタリア文学史上最初に俗語文学を生み出したシチリア派の指導的存在であると同時に最大の詩人で、ソネット形式の創始者ともみなされている。宮廷の書記であったことから、ダンテの『神曲』の例にみるように「書記」の通称でもよばれた。作品はカンツォーネとソネットを中心に約30編の恋愛詩が伝わる。[林 和宏] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例