ジャニンジン(読み)ジャニンジン(その他表記)Cardamine impatiens; narrow-leaved bitter cress

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジャニンジン」の意味・わかりやすい解説

ジャニンジン(蛇人参)
ジャニンジン
Cardamine impatiens; narrow-leaved bitter cress

アブラナ科の二年草。アジアからヨーロッパにかけて,温帯亜熱帯に広く分布する。各地山地木陰に生える。茎は直立し高さ 20~60cmぐらいで,全体に多少細毛がある。葉は互生し,長さ 10cmぐらいの羽状で,7~20個の細い小葉から成る。葉柄基部には托葉状の小葉がある。4~5月頃,上部で分枝した枝先に総状花序を出し,径 3mmほどの白色の十字状花を密につける。葉がニンジンに似ているのでこの名がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ジャニンジン」の意味・わかりやすい解説

ジャニンジン
じゃにんじん / 蛇人参
[学] Cardamine impatiens L.

アブラナ科(APG分類:アブラナ科)の二年草。茎は直立し、高さ20~60センチメートル、葉とともにまばらな毛がある。葉は羽状で基部に耳状部があり、茎を抱く。小葉は薄質で、さらに羽状に細裂する。4~5月、緑白色の花を多数開く。木陰や水湿地に生え、日本全土、およびアジア、ヨーロッパの温帯、亜熱帯に広く分布する。

[小林純子 2020年11月13日]

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