ジャバル川(読み)ジャバルがわ(その他表記)Baḥr al-Jabal

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジャバル川」の意味・わかりやすい解説

ジャバル川
ジャバルがわ
Baḥr al-Jabal

ホワイトナイル川支流の一つ。マウンテンナイル川とも呼ばれる。南スーダン南部のウガンダ国境に近いニムレからマラカールまでの部分をいう。全長 956km。ノウ湖でガザール川と合流して東へ向かい,マラカール上流でエチオピア西部から流れて来るソバト川と合流してホワイトナイル川に注ぐ。ニムレから北へ急流のフッラ・ラピッズを経て下流ジューバに達すると航行可能になる。水草カミガヤツリが繁茂する広大な沼沢地のスッド地方を抜ける間に水量の半ばが失われる。河岸の多くには丈の高いカミガヤツリ,アシ,アフリカチカラシバが茂り,乾季には畜牛の牧草となる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android