ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジャムハ」の意味・わかりやすい解説
ジャムハ(札木哈)
ジャムハ
Jamuqa
[没]1204頃
モンゴルのジャダラン氏族の族長。チンギス・ハンの幼時の友でアンダ (按荅)であったといわれるが,ジャムハの弟が馬を盗もうしてチンギスの部下に射殺されたことから仇敵となった。 1201年東モンゴルのフンギラット,イキレス,ゴルラスらの有力氏族の反チンギス連合軍によってグル・ハンに選挙されて指揮をとったが撃破され,02年ケレイトのワン・ハン (王罕)に身を投じ,チンギスとの離間に努めた。 03年チンギスが奇襲によってワン・ハンを滅ぼすとナイマン (乃蛮) 部のタヤン・ハン (太陽汗)と連合,04年チンギスがタヤン・ハンを撃破して殺すと,しばらくタンル山中を流浪したが,部下の手でチンギスに引渡されて殺された。
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