ジャワ更紗(読み)ジャワサラサ

精選版 日本国語大辞典 「ジャワ更紗」の意味・読み・例文・類語

ジャワ‐サラサ【ジャワ更紗】

  1. 〘 名詞 〙 ( [ポルトガル語] Java saraça ) ジャワ特産のサラサ。主にワックスで防染した蝋纈(ろうけち)染め。藍(あい)茶褐色黄色などの植物性染料で、幾何学的、抽象的な模様などを染めたもの。バティック。
    1. [初出の実例]「土手のすかんぽ、ジャワ更紗」(出典:童謡・酸模の咲く頃(1925)〈北原白秋〉)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ジャワ更紗」の意味・わかりやすい解説

ジャワ更紗
じゃわさらさ

更紗

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世界大百科事典(旧版)内のジャワ更紗の言及

【更紗】より

…日本で模倣製作されたものは特に〈和更紗〉と称する。〈さらさ〉は元来輸入語であるが,今日,日本でのみ使用される染色用語で,英語ではインド更紗には〈チンツchintz〉,ジャワ更紗には〈バティックbatik〉,ヨーロッパの更紗には〈プリントprinted cotton〉の名が当てられる。〈さらさ〉の語源についてはジャワ語のsrash,ポルトガル語のsarassa,saraça,スペイン語のsaraza,インド西海岸の要港であったスラタ(スラト)Sulatの転訛(《紅毛雑話》),などが挙げられるが,いずれも確かな証拠はない。…

【バティック】より

…ジャワ更紗のことで,蠟の防染によって染める。中部ジャワのソロ,ジョクジャカルタ両古都周辺が本場で,色は藍と茶褐色が古来の色調である。…

※「ジャワ更紗」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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