ジャングル戦(読み)ジャングルせん(その他表記)jungle warfare

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジャングル戦」の意味・わかりやすい解説

ジャングル戦
ジャングルせん
jungle warfare

ジャングルの中で行われる戦闘。第1次世界大戦でドイツ領東アフリカ守備軍が P.レトウ=フォルベックの指揮のもとに,ヨーロッパ兵 3000人,先住民兵1万 1000人の兵力で,16万人のイギリス軍を相手に,キリマンジャロのジャングルで大戦が終るまで戦ったのが有名。第2次世界大戦まではアメリカ,ヨーロッパの諸国軍は,近代的軍隊はジャングルを通過できないと考えており,ジャングル戦を想定していなかった。このためシンガポールコレヒドール要塞背後のジャングルには防衛施設がまったくなかった。しかし第2次世界大戦中の日本軍との戦闘やベトナム戦争では,ジャングルでの戦法確立,装備などの点で変化がみられた。

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