ジュアゼイロドノルテ(その他表記)Juàzeiro do Norte

改訂新版 世界大百科事典 「ジュアゼイロドノルテ」の意味・わかりやすい解説

ジュアゼイロ・ド・ノルテ
Juàzeiro do Norte

ブラジル北東部のセアラ州南部,アラリペ高地のふもとカリリ渓谷にある宗教都市人口24万0638(2005)。単にジュアゼイロとも呼ぶ。1872年シセロ神父Cícero Romão Batistaが説教を始めたときは一寒村にすぎなかったが,彼がセルトン(半乾燥内陸地帯)の貧しい農民から奇跡を行うキリスト再来と信仰されてから一大巡礼地となり,シセロが死亡した1934年には約4万人が居住するセルトンの雄都となっていた。ブラジルのセルトンには,この種のメシアニズム伝統が強い。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジュアゼイロドノルテ」の意味・わかりやすい解説

ジュアゼイロドノルテ
Juàzeiro do Norte

ブラジル北東部,セアラ州南部の都市。州都フォルタレザの南南西約 400km,ブラジル高原の北東縁にあたる乾燥した高原地帯にあり,標高約 400m。周辺の農業地帯の商工業中心地で,サトウキビ綿花穀物などを集散し,製糖綿織物などの工業が立地する。聖フランシスコ聖堂があり,同国北東部の各地から巡礼に訪れる人が多い。州都とレシフェを結ぶ幹線鉄道から分岐する支線が通じる。人口 17万 3304 (1991推計) 。

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