じょうご

日本大百科全書(ニッポニカ) 「じょうご」の意味・わかりやすい解説

じょうご

液体などを瓶や口の狭い容器に移したり、液体に混入している固形物を漉(こ)し分けたりする道具。漏斗(ろうと)ともいう。らっぱ型(朝顔型)の上部が広く開いて下部が細くなり、下には細い筒がついている。液体や、固形物でも細かい粒状のもの(たとえばアワ粒)などは、こぼさずに手早く移しかえることができるとともに、油などでは、汚れを漉しながら別の容器に移すこともできる。種類は、台所用のアルミニウムステンレス、プラスチック製のものから、化学実験用のガラス製のものがある。なお、化学実験用の多くは濾紙(ろし)を敷いて沈殿物などの濾過に用いられる。

河野友美大滝 緑]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のじょうごの言及

【坑道】より

…各所の切羽(採掘場)で採掘された鉱石は,鉱井(鉱石を落とし込む小立坑。坑井とも書く)やじょうご(採掘切羽に設けられる鉱石の抜出し口)で集められ,鉱車に積まれ,列車に編成され基幹坑道へ集まってくる。大量の鉱石輸送を,中央集中運転システムでコントロールするところさえある。…

※「じょうご」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む