日本大百科全書(ニッポニカ) 「ジョブサポーター」の意味・わかりやすい解説
ジョブサポーター
じょぶさぽーたー
大学などの新卒者や既卒者に対して就職支援を行う専門家。大学などでの就職支援や企業での人事労務などの業務を経験したことのある者や、キャリアカウンセラー資格保有者が多く携わっており、全国のハローワーク(公共職業安定所)に配置されている。具体的な支援対象は、大学院、大学、短期大学、高等専門学校、専修学校、高等学校の新卒者および卒業後おおむね3年以内の既卒者である。一般のハローワークに配置される高卒就職ジョブサポーターと、全国約60か所の新卒応援ハローワークに配置される大卒就職ジョブサポーターがおり、いずれも学校に出向いて個別に職業相談や職業紹介を行う。2013年度(平成25)におけるジョブサポーター支援対象者(全学歴合計)の就職決定数は20万0386人、うち新卒者9万3667人、既卒者10万6719人であった。
大卒就職ジョブサポーターは大学との連携を図って未内定者を把握し、希望者にはエントリーシートの作成や面接指導、応募先の選定といった具体的な個別指導を行う。また、地域の中小企業の合同就職説明会を開催するなど、小規模事業者と学生とのマッチングを行い、雇用のミスマッチの解消も目ざしている。2013年度からは各地方の中核都市にある50の大学にジョブサポーターを常駐させており、2013年12月時点で、全国の大学の736キャンパスが新卒応援ハローワークと連携している(1大学で複数のキャンパスがそれぞれハローワークと連携するケースがある)。2014年1月から3月末の間に就職応援ハローワークを訪れた大学生は、のべ10万9194人に上った。
[編集部]