現代外国人名録2016 「ジョン・W.ダワー」の解説
ジョン・W. ダワー
John W. Dower
- 職業・肩書
- 歴史学者 マサチューセッツ工科大学名誉教授
- 国籍
- 米国
- 生年月日
- 1938年6月21日
- 出生地
- ロードアイランド州
- 専門
- 日本近・現代史, 日米関係史
- 学歴
- アマースト大学(アメリカ研究)卒,ハーバード大学大学院(歴史学・極東語)博士課程修了
- 学位
- 博士号(ハーバード大学)〔1972年〕
- 受賞
- ピュリッツァー賞(一般ノンフィクション部門)〔2000年〕「敗北を抱きしめて」,全米書評家協会賞(ノンフィクション部門)〔1986年〕「人種偏見」,大平正芳記念賞(第5回)〔1989年〕「人種偏見」,バンクロフト賞〔1999年〕「敗北を抱きしめて」,全米図書賞(ノンフィクション部門)〔1999年〕「敗北を抱きしめて」,大仏次郎論壇賞(特別賞,第1回)〔2001年〕「敗北を抱きしめて」,山片蟠桃賞(第20回)〔2001年〕「敗北を抱きしめて」
- 経歴
- 大学時代の1958年、若者を対象とする国際理解のプログラムに参加し、初めて日本に滞在。’61年森鷗外研究で修士号を取得。’62年金沢女子短期大学講師となり、英語を教える。’63年東京のジョン・ヴェザーヒル出版社で編集助手を務め、’65年ハーバード大学大学院に戻る。’68年頃歴史学に転じ、ネブラスカ大学歴史学講師を経て、’71年ウィスコンシン大学歴史学助教授、’79年教授、’86年カリフォルニア大学サンディエゴ校日本学教授、’91年マサチューセッツ工科大学基金授与教授。2010年退職。米国における日本占領研究の第一人者で、1970年代の日本近代化論の批判でも知られる。米国軍占領下の日本がたどった民主化への過程を描いた「敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人」(’99年)は2000年ピュリッツァー賞一般ノンフィクション部門賞を受賞した他、多くの賞を総なめにした。日本に紹介されている他の著書に「紋章再発見」「吉田茂とその時代」「人種偏見―太平洋戦争に見る日米摩擦の底流」「日本・戦争と平和」「容赦なき戦争」「忘却のしかた、記憶のしかた」、「転換期の日本へ―『パックス・アメリカーナ』か『パックス・アジア』か」(共著)などがある。「E.H.ノーマン著作集」の編集も務めた。ベトナム反戦運動や平和運動にも携わる。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報