すうっと

精選版 日本国語大辞典 「すうっと」の意味・読み・例文・類語

すうっ‐と

〘副〙 (「すっと」を強めた語)
① =すっと
薄衣(1899)〈永井荷風〉一「すーっと高い鼻は見事に鼻筋が通って居る」
② =すっと
※くれの廿八日(1898)〈内田魯庵〉一「処へ襖がすウッと開き」
※かのやうに(1912)〈森鴎外〉「どんなに細くすうっと引いたって線にはならない」
③ =すっと
※弱い結婚(1962)〈小島信夫〉「もんだら、あとがすーっとしたといっていただろう」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「すうっと」の意味・読み・例文・類語

すうっ‐と

[副](スル)
滞ることなく、滑らかに動作変化が進むさま。「間をすうっとすり抜ける」「うきをすうっと引き込む」「タイヤ空気すうっと抜ける」
一直線に伸びているさま。「すうっと切れ目を入れる」「汗がすうっと流れる」
わだかまりや、つかえがなくなって、気持ちが平静になっていくさま。「言うだけ言ったらすうっとした」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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