対話篇(読み)タイワヘン(その他表記)dialogoi; dialogues

デジタル大辞泉 「対話篇」の意味・読み・例文・類語

たいわへん【対話篇】

金城一紀の中編小説集。平成15年(2003)刊。「恋愛小説」「永遠の円環」「花」の3作を収録

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「対話篇」の意味・わかりやすい解説

対話篇
たいわへん
dialogoi; dialogues

対話形式を用いた哲学的著述。対話篇の白眉ともいうべきプラトンの著作は,自己の哲学を背景とした厳密な論理的展開のうちに,師ソクラテスの実存をいきいきと再現している。ソクラテス的対話篇はクセノフォン,アイスキネス (断片残存) ,アンチステネスファイドンによっても書かれた。プラトンの弟子もまた対話篇を書いた。ローマ時代ではキケロがプラトンにならって対話によって論を深め,プルタルコスはエッセー風に,ルキアノスはソクラテス的対話篇の影響を受けつつも風刺をもっぱらとする対話篇を書いた。近世でも N.マールブランシュ,D.ディドロなどに多くみられる。

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