簾コリメーター(読み)スダレコリメーター

デジタル大辞泉 「簾コリメーター」の意味・読み・例文・類語

すだれ‐コリメーター【×簾コリメーター】

細い金属を横に並べた2枚のすだれ平行に配置し、遠方天体からのX線を観測する装置。X線などの高エネルギーの電磁波は、可視光のように鏡で反射させたりレンズで屈折させたりすることが不可能だが、このすだれを用いることにより特定方向からのX線のみが検出器に入射するため、すだれの間隔や向きを変えることでX線源の位置分布を調べることができる。昭和40年代に日本の天文学者小田稔が考案した。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の簾コリメーターの言及

【X線望遠鏡】より

…高い精度,角分解能を必要とする場合に使われる方法は今のところ二つある。その一つはすだれコリメーターと呼ばれるものである。2枚以上のすだれ状の金属マスクをとおして天空が縞状に見えることを利用する。…

※「簾コリメーター」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む