ストーカーStoker)(読み)すとーかー(その他表記)Bram (Abraham) Stoker

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ストーカー(Bram (Abraham) Stoker)
すとーかー
Bram (Abraham) Stoker
(1847―1912)

アイルランドの小説家。ダブリンに生まれる。トリニティ・カレッジ卒業後、当時の名優ヘンリー・アービングの秘書を務めるかたわら小説に手を染めたが、彼の文名を一躍高めたのは同郷の先輩レ・ファニュの『カーミラ』(1872)の影響を受けて書いた『吸血鬼ドラキュラ』(1897)である。トランシルバニアの伝説に基づくこの小説は、その巧みなドキュメンタリー風の構成と相まって吸血鬼小説の古典とされている。ほかに『七つの星の宝石』(1903)、『白い虫の巣穴』(1911)などの怪奇長編や、短編集『ドラキュラの客』(1914)、ビクトリア朝演劇に関する回想録などがある。ロンドンに没した。

厚木 淳]

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