スピン偏極(読み)スピンヘンキョク

化学辞典 第2版 「スピン偏極」の解説

スピン偏極
スピンヘンキョク
spin polarization

スピン分極ともいう.ラジカル分子において,ラジカル中心以外の原子上に電子スピンが誘起する現象.メチルラジカルの電子スピン共鳴スペクトルにおいて,水素による超微細構造が出現する理由は,水素原子上にスピン偏極が生じているためである.アリルラジカルの中心炭素は半占軌道(SOMO)の節にあたるため,不対電子密度は0となるが,スピン偏極により負のスピン電子密度を有する.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む