スプルース

デジタル大辞泉 「スプルース」の意味・読み・例文・類語

スプルース(spruce)

マツ科トウヒ属の常緑針葉樹の総称北半球冷帯に広く分布する。材を建材パルプに用いる。その中の一種ドイツトウヒクリスマスツリーに代用される。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

リフォーム用語集 「スプルース」の解説

スプルース

マツ科トウヒ属の常緑針葉樹。英語表記では「Spruce」。40種類以上ものトウヒ属の樹木の総称であるため、唐檜、新榧(シンカヤ)、シトカスプルース、エンゲルマンスプルース、ウェスタンホワイトスプルースなど様々な呼び名がある。材の性質としては木理は通直であり、肌目は緻密、堅さは中庸で腐食耐久性もないが磨耗耐久性に優れる。マツ科特有のヤニもほとんどなく、無味無臭、寸法の大きな材がとれる良材である。しかし特有の欠点、胴打ち、腐れ始めの部分で菌が模様を作りそれがボタン模様になっている、水分の氷結で出来る中割がある、木目が詰み過ぎて健全な組織が圧迫され弱体化した材質部(糠目)がある、柾目に斜めに縞模様が出て髄線のような形の目形の模様が全面に出て汚らしく見える部分(霜降り目)がある、成長が遅いために過熟して腐食が始まった部分(勲章材)、がある。色調は心材が帯黄淡紅白色、白色から淡い黄褐色、辺材は乳白色、白色から淡い黄褐色で、材色は時間の経過と共にかなり濃色になるものもある。

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