スプルー(その他表記)sprue

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スプルー」の意味・わかりやすい解説

スプルー
sprue

熱帯性下痢。脂肪性で悪臭がある下痢腹部膨満と不快,舌炎,体重減少,貧血などをおもな症状とする慢性無熱性の病気。熱帯地方白人に多く,土着人には少い。小児の特発性脂肪症に似ており,一種栄養失調症と考えられている。下垂体前葉の機能障害が腸の吸収力を妨げて起るという説もある。高蛋白食やビタミンBの投与などを行う。なお非熱帯性スプルーとしてウイップル病がある。

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世界大百科事典(旧版)内のスプルーの言及

【小腸】より

…(4)吸収不良症候群 小腸における吸収障害を主徴とする疾患を総称して吸収不良症候群という。このうち小腸の粘膜上皮細胞自体に欠陥があり著しい絨毛萎縮をきたすものにスプルーsprue(特発性吸収不良)がある。本症は小麦中のグルテンが病因に関連するが,日本ではきわめてまれである。…

※「スプルー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

[生]1936.2.20. 千葉,臼井プロ野球選手,監督。佐倉第一高等学校から立教大学を経て,1958年に東京読売巨人軍(読売ジャイアンツ)に入団。右投げ右打ちの強打の三塁手として,入団 1年目に本塁...

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