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栄養失調症

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

栄養失調症
えいようしっちょうしょう

栄養素の摂取量が不足したとき、あるいは摂取量が適当であっても消費量の高まっているときにも認められる栄養状態の低下をいう。一般に標準体重の約20%減以下を栄養失調症、約40%減以下を消耗症とよんでいる。特定栄養素の欠乏についてはビタミン欠乏症とか鉄欠乏症などとよばれる。また、発展途上国の一部(西アフリカやガーナなど)にみられる貧困によるカロリー欠乏のマラスムスmarasmusやタンパク欠乏のクワシオルコルkwashiorkorおよび両者の中間型もある。原因疾患としては消化吸収の悪い消化酵素欠損、消化器アレルギー、消化器感染症や全身感染症のほか、栄養素の利用障害または代謝の亢進(こうしん)、たとえば発熱、悪性腫瘍(しゅよう)、膠原(こうげん)病、代謝性疾患(糖質・脂質・アミノ酸代謝異常など)、内分泌疾患(クレチン病、甲状腺(こうじょうせん)機能低下症あるいは亢進症など)、腎(じん)疾患、肝不全などがあり、育児の欠陥や神経性食欲不振など精神、神経の因子によっても引き起こされる。原因疾患の治療をはじめ、食事療法や薬物療法を行うが、一般的養護として保温、皮膚の清潔、環境の改善をはじめ、乳幼児に対する授乳方法や食事については個別的に家族全体を考慮してくふうする必要がある。[坂上正道]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

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