すみわけ理論(読み)すみわけりろん(その他表記)habitat segregation theory

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「すみわけ理論」の意味・わかりやすい解説

すみわけ理論
すみわけりろん
habitat segregation theory

おおまかにみると同じ場所にすむ何種かの生物が,実は生活要求を衝突させないような,微妙に異なる生態およびすみ場所に分れている現象を「すみわけ」という。今西錦司は『生物社会論理』 (1949) において,すみわけ現象を,生物界ことに動物界に広く認められる原理的なものと考えて,すみわけ理論を立てた。これによると,それぞれ近縁種の個体から成る集団,すなわちいくつかの同位種社会は,ある場所で相補的なすみわけを行なっているものであって,生物の世界全体がこのような原理のうえに成り立っているものである。

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