スルファチアゾール

化学辞典 第2版 「スルファチアゾール」の解説

スルファチアゾール
スルファチアゾール
sulfathiazole

4-amino-N-(2-thiazolyl)benzenesulfonamide.C9H9N3O2S2(255.32).2-アミノチアゾールとアセチルスルファニルクロリドから合成する.融点200~204 ℃(柱状晶),175 ℃(六角板状晶).pKa1 2.1,pKa2 7.43(20 ℃).効力は強いが全身的な毒性もやや強く,使用法が制限されている.肺炎菌,淋(りん)菌,ぶどう状球菌などの感染症内服またはナトリウム塩を注射する.[CAS 72-14-0]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のスルファチアゾールの言及

【サルファ剤】より

…同年,フランスのパスツール研究所の細菌学者であったトレフエルJ.Trefouëlらは,プロントジルの有効成分はプロントジルが体内で分解されてできるスルファミンであることを明らかにした。この研究によって,その後スルファミンを骨格とする誘導体が多数合成,試験され,さらに類似の骨格をもつスルファピリジンsulfapyridine(SPと略記),スルファチアゾールsulfathyazole(STと略記),スルファメラジンsulfameradine(SMDと略記)などが開発された。今日まで数千種以上が合成され,現在でも数十種が市販されている。…

※「スルファチアゾール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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