ずば(読み)ズバ

デジタル大辞泉 「ずば」の意味・読み・例文・類語

ず‐ば[連語]

[連語]ずは1」に同じ。
「此小舟のし岩に触れて砕け―幸なり」〈鴎外訳・即興詩人
[補説]近世以降「ずは」の「は」を接続助詞「ば」と混同したもの。

ずば[副]

[副]日葡辞書では「づば」とする》矢が深く突き刺さるさま。ずぼっと。
「馬の左の胸繋むながいづくしを、ひゃう―と射て」〈平家一一

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ずば」の意味・読み・例文・類語

ず‐ば

  1. ( 打消の助動詞「ず」の未然形に、接続助詞「ば」の付いたもの ) 順接の仮定条件を表わす。…ないならば。…なくては。
    1. [初出の実例]「五十にならずば易を不読ぞ」(出典:土井本周易抄(1477)一)
    2. 「お隠居さんにさういはれては、いよいよまき出さずばなるめへ」(出典:開化自慢(1874)〈山口又市郎〉初)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android