フランス南部の港湾都市マルセイユ(Marseille)から北へ30km、古都エクス-アン-プロヴァンス(Aix-en-Provence)の郊外にある、画家セザンヌ(Paul Cézanne、1839~1906年)のアトリエ。彼の作品にも登場するサントヴィクトワール山を遠望できる場所で、銀行家として成功した父親が購入した広大な別荘地の庭園の中に建つ。パリになじめず故郷に戻ったセザンヌ自身が、1902年に設計して建設。1906年の死の直前まで、ここで絵筆をとった。このアトリエにはセザンヌの遺品が公開されている。また、市の中心部にあるグラネ美術館(Musee Granet)には、19世紀の風景画家グラネ(François Marius Granet、1777~1849年)の作品とともに、セザンヌの作品が多数展示されている。