サンタマリアデグアダルーペ王立修道院(読み)サンタマリアデグアダルーペオウリツシュウドウイン

デジタル大辞泉 の解説

サンタマリア‐デ‐グアダルーペ‐おうりつしゅうどういん〔‐ワウリツシウダウヰン〕【サンタマリアデグアダルーペ王立修道院】

Real Monasterio de Santa María de Guadalupe》スペイン西部、カセレス県グアダルーペにある修道院。もともとは小さな聖堂だったが、14世紀にカスティーリャ王国のアルフォンソ11世が戦勝祈願に訪れ、勝利を収めたため、聖堂の増築とともに修道院が建設された。以降は王家聖地として19世紀まで国内で重要な位置を占める。1993年、世界遺産文化遺産)に登録された。

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世界遺産詳解 の解説

サンタマリアデグアダルーペおうりつしゅうどういん【サンタ-マリア-デ-グアダルーペ王立修道院】

1993年に登録されたスペインの世界遺産(文化遺産)で、エストレマドゥーラ州カーセレス県グアダルーペにある修道院。この修道院には、次のような誕生の逸話がある。1320年にヒル・コルデロという羊飼い河岸で聖母マリア像を発見し、小さな聖堂を築いたことをきっかけに多くの人が訪れるようになると、カスティーリャ王アルフォンソ11世が聖堂の拡張を命じた。この聖母像は聖ルカが彫ったもので、イスラム教徒から逃れたキリスト教徒がここに埋めて隠したともいわれている。イスラム勢力との戦いに明け暮れていたアルフォンソ11世は、サラド川の戦いの前に、この聖堂を訪れて聖母像に祈りを捧げ、戦いに勝利した。以来、ここは王家の聖地となり一躍有名な巡礼地となった。そして1389年、聖アウグスチノ修道会の修道士たちにより修道院が建設された。修道院の建築物はその後何世紀にもわたって、改築や拡張が行われてきた。◇英名はRoyal Monastery of Santa María de Guadalupe

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