セピック川(その他表記)Sepik

改訂新版 世界大百科事典 「セピック川」の意味・わかりやすい解説

セピック[川]
Sepik

パプア・ニューギニア第2の大河。延長1126km。インドネシア国境に近いニューギニア中央高地テレフォミン付近を水源とし,はじめ北西流,国境沿いに北流し,南緯4°付近からは中央高地北側のセピック盆地を東流,ウェワクの東80km付近でビズマーク海に注ぐ。川の大部分遡行可能で,特に中流から下流は高度差がほとんどなく,広大な氾濫原を蛇行しながら流れる。チャンブリ湖をはじめ多くの湖沼をもち,12~1月の雨季には付近は大湿原と化する。セピック地方の住民は儀礼用家屋やカヌー,仮面などに独特の彫刻や絵画をもち,これら工芸品はニューギニア芸術の最も優れたもののひとつである。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セピック川」の意味・わかりやすい解説

セピック川
セピックがわ
Sepik River

パプアニューギニア北西部,インドネシアとの国境付近のビクターエマニュエル山脈に発し,北東流してビスマーク海に注ぐ川。全長 1120km。下流では沼沢地区を蛇行する。河口近くにアンゴラムの町がある。

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