セルフ・スプライシング(その他表記)self-splicing

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セルフ・スプライシング」の意味・わかりやすい解説

セルフ・スプライシング
self-splicing

メッセンジャー RNAイントロンを切り出すスプライシング反応は,通常酵素の反応により行なわれているが,ある種のリボソーム RNA前駆体がスプライシング機能を有することがコロラド大の T. R.チェックにより発見された。これをセルフ・スプライシングといい,このような自己触媒 RNAをリボザイムという。 RNAの触媒機能の発見は,初期生命体は RNAのみにより成り立っていたとする RNAワールド説を示唆するものであり,生命起源を解き明かす可能性がある。

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