メッセンジャー(読み)めっせんじゃー(その他表記)Messenger

デジタル大辞泉 「メッセンジャー」の意味・読み・例文・類語

メッセンジャー(messenger)

品物手紙伝言などを届けたり伝えたりする人。使者
メッセンジャーアプリ」「フェースブックメッセンジャー」などの略。
(MESSENGER)《Mercury surface, space environment, geochemistry and ranging》米国の水星探査機ガンマ線分光計による水星表面の化学組成探査や磁場の測定、レーザー高度計による地形調査などを目的とする。2004年に打ち上げられ、水星の速い公転速度に追いつくため何度もスイングバイを繰り返し、2011年に周回軌道への投入に成功。2012年、北極付近の永久影に大量の氷が存在することを示す観測結果が得られた。運用延長が繰り返されたのち、2015年に運用終了。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「メッセンジャー」の意味・読み・例文・類語

メッセンジャー

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] messenger ) 贈り物、手紙、伝言などを、相手に届けたり伝えたりする人。〔外来語辞典(1914)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「メッセンジャー」の意味・わかりやすい解説

メッセンジャー
めっせんじゃー
Messenger

世界初の水星周回探査機。英語のMErcury Surface, Space ENvironment, GEochemistry and Rangingの頭文字をとって「Messenger」と命名された。NASA(ナサ)(アメリカ航空宇宙局)のディスカバリー計画に位置づけられる水星探査ミッションで、2004年8月にケープ・カナベラル空軍基地からデルタⅡ型ロケットで打ち上げられた。地球、金星、水星でスイングバイ(天体重力利用して加速させる技術)を重ね、2011年3月に水星の周回軌道(約200キロメートル×1万5200キロメートル、軌道傾斜角82.5度)に投入された。大きさは1.27メートル×1.42メートル×1.85メートルで総重量は1093キログラム。搭載観測機器は撮像カメラ、γ(ガンマ)線・中性子スペクトロメーター、X線スペクトロメーター、磁力計、レーザー高度計、水星大気・表面組成スペクトロメーター、エネルギー粒子・プラズマスペクトロメーターなどである。メッセンジャーの目的は、水星の密度、地質の歴史、核の構造、磁場の性質などを解明するための観測を行うことである。

 メッセンジャーは、水星の磁場の定期的な観測により、理論モデルとの比較で地形形成の歴史や過去の磁場の存在などを知る手がかりを収集した。その結果、過去において地殻磁場は現在よりも強く、逆向きであった可能性があることがわかった。またダイナモ理論による惑星磁場も長い間存在していたと考えられる。水星表面の化学組成に関しては、北半球の酸素やケイ素の濃度は大きな変動はなかったが、カリウムは緯度によって3倍以上もの差があることがわかった。また、水星の極域にはレーダーで明るく光るクレーターがあり、そこに氷の存在が期待されたが、表面にはなく、10センチメートル程度地下にもぐれば、数十億年は安定して氷が存在し続けられることがわかった。

 水星の最後の画像は2015年4月29日に撮影され、メッセンジャーは2015年5月1日に水星表面へ落下し、ミッションを終了した。

[森山 隆 2017年4月18日]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

知恵蔵 「メッセンジャー」の解説

メッセンジャー

ネットにつながっている相手に、簡単にメッセージを送る仕組みのこと。正式名称は「インスタント・メッセンジャー」。相手がいまネットにつながっているかどうかが一目でわかること、そのままチャットができることなどが、電子メールとの違い。テレビ電話や音声通話などの機能もある。利用には、サービスへの加入と専用ソフトが必要。

(斎藤幾郎 ライター / 西田宗千佳 フリージャーナリスト / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

ASCII.jpデジタル用語辞典 「メッセンジャー」の解説

メッセンジャー

「インスタントメッセージ」のページをご覧ください。

出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android