デジタル大辞泉 「セロセチン」の意味・読み・例文・類語 セロ‐セチン(Cerro Sechín) ペルー北西部にある先インカ期の遺跡。トルヒーリョの南約170キロメートルの町、カスマ近郊の丘の上に位置する。紀元前1800年頃から紀元前1200年頃のものとされ、石組みの神殿、兵士や神官を描いた線刻、彩色の施された壁画などが残っている。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
改訂新版 世界大百科事典 「セロセチン」の意味・わかりやすい解説 セロ・セチンCerro Sechín ペルー北海岸カスマ谷にある,前800年前後,古代アンデス文明形成期の神殿遺跡。神殿は幅52mの基壇をもち,その前面には戦士や,首,腕,内臓など切断された人体の各部の石彫がはめこまれている。また神殿内部の土壁には魚や巨大な爪を強調したネコ科動物の多彩色壁画がみられる。海岸地方ではまれな石彫の存在やセチン様式と呼ばれる独特の表現様式が注目される。執筆者:加藤 泰建 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報