セン・サン・そなえる・えらぶ・つくる

普及版 字通 の解説


人名用漢字 15画

[字音] セン・サン
[字訓] そなえる・えらぶ・つくる

[字形] 形声
声符は(巽)(そん)。神前の舞台で、二人並んで舞楽する形。〔説文〕二下(選)を収め、を手部に録入しないが、は供で舞楽を献ずる意。はその舞容の選々たるをいう。〔易、辞伝下〕「以て天地のに體す」とは、天地によって供与せられるものをいう。のち選別・述の意に用い、また算に通用することがある。

[訓義]
1. そなえる、そなわる。
2. えらぶ、とる、さだめる。
3. (せん)・纂(さん)と通じ、のべる、つくる、あつめる。
4. 算と通じ、かぞえる。

[古辞書の訓]
名義抄 エラブ・カゾフ・カズ・ウツ・ノブ・サラフ・ソナフ・ヲサム 〔字鏡集〕 カズ・カゾフ・エラブ・タモツ・ソナフ・ウツ・ノブ・サラフ・ヲサム・ツクル

[語系]
tzhian、siuan、dzhian、sunはに従う一系の字。は二人選々として舞う形。これを以て神に献ずる。膳羞のときは饌という。dzhiuan、纂tzuanと声近く、とは具食をいう。算suanと声が通じ、数える意に用いる。

[熟語]

[下接語]
・改・刊・官・御・共・刪・纂・私・自・修・抄・詳・新・杜・精・著・勅・特・余・論

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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